BLOG 04
謹賀新年。そして年末にふと考えた「場」の話。(前編)
2017年になりましたね。
今年も何卒宜しくお願い致します。
この年末は独立し、初めてまとまったお休みを頂きました。そしてパソコンに触らない、SNSも見ない、そしてアップもしないという感じの年越しをしました。すると良い感じの頭のバランスになり、色々なことを考える有意義な時間がとれました。
そんななか、一つゆっくり考えた話。
それは昔から意識をして取り組んでいた「場」の話です。
東京で働いていた時に目標にしていた企業の仕事を早い段階で達成し、街中で自分の作ったデザインをちらほら見ることが出来るようになり、デザイナーとしては当時のイメージ通りの動きができていたこの頃。。。
その反面、恐ろしいほどの「虚無感」と「達成感」の少なさに愕然とすることになります。
理由は大きい企業のデザインの仕事は派手で面白みも沢山あります。しかし、不特定多数の人に、投げっぱなしの広報戦略をとることが多くなる。自分自身、理解はしていたつもりでしたが、この広報戦略は自分がしなくても他の人ができる仕事だな。。。と。そこから自分の将来、そしてデザインの仕事の取り組み方を必死に考えました。
その時に考えたのが、不特定多数の人に、”ただ投げっぱなしのデザイン戦略”ではなく、しっかりクライアントと対話をし、ユーザーの顔もちゃんと見える方向にシフトチェンジしよう!ということ。
まあ、何をしたらいいのか?見えないまま関西に帰ってきても、想像通り悶々とした日々を過ごします。
そんななか、振り絞って、思いついたのが「場」の存在。
分かりやすく言い換えると「同じ共有の思考を持った人の集まりを作る」ということ。
不特定多数の人にただ投げるのではなく、何かしらの面白みを感じてもらい「共有の思考の場」をつくり、その人たちにちゃんと手渡しするイメージです。これはすごいことを考えた(笑)と自分自身も震えたのを覚えています。
そして着手したのが「Refsign Magazine」というウェブメディアです。
サイトがロンチした2008年は京都にウェブメディアと呼ばれるものは、ほぼ無く、当時では珍しいグリッドデザインのサイトシステムということも重なり、想像以上の反響を頂き、京都、デザイン、アート関係の方々との一つの場の形成に少なからず近づくことができたと思います。(ただこの時期はまだ会社員デザイナーだったので、本当にやりたいことができない。。など、様々な葛藤を抱きながらです)
しかし、次の問題がすぐに発生します。
それはリアルな場ではないウェブメディアということもあり、 「場」が定着しない。
そして想像していたような「場」の実感を得ることができないということです。
次に着手したのは「Refsign Magazine」を見てる人たちに対しての、手渡しする、そして実際に会える場への変換というフェーズに。。。。
書いていてすごく長くなりそうな予感がするので今日はこの辺で。
また続きを後日書きます。